セミナーの概要と活用法
多様化、巧妙化するサイバー攻撃に対するセキュリティ対策意識を高めたり、具体的なノウハウを身に着けたりするためにはセミナーを活用するのも一つの手段です。
サイバーセキュリティ対策セミナーは総務省や商工会議所、サイバーセキュリティコンサルティング会社など、さまざまな運営者が主宰をしています。
現在、サイバーセキュリティはさまざまな企業の関心が高いだけに、特に都市部では大小、数多くのセミナーが実施されています。内容や費用、スケジュールなどを確認のうえ、積極的に活用されると良いでしょう。今回の記事では、サイバーセキュリティ対策セミナーについて解説いたします。
▶目次
1、サイバーセキュリティ対策セミナーの概要とは
サイバーセキュリティセミナーの概要について紹介します。
サイバーセキュリティセミナーとは
サイバーセキュリティセミナーと一口に言っても、カバーする範囲は非常に幅広いので注意が必要です。また、セミナー開催の趣旨も、セミナーによってまちまちです。
サイバーセキュリティセミナーとして開催されているものをいくつか紹介します。
- 最新事例に基づくサイバー被害とその対策
- サイバーセキュリティ対策のために必要な社内体制づくり
- サイバー先進国イスラエルに学ぶランサムウェア対策
このように、サイバーセキュリティというテーマでも、切り口がいろいろあるので、自社の目的に合ったセミナーを選びましょう。
またセミナーによっては、サイバーセキュリティ対策ソフトの紹介(営業)がメインの趣旨となっているものもあります。特に民間企業が実施するセミナーで、無料のセミナーや格安のセミナーに学習目的で参加する場合には、セミナー後の営業の有無についても確認しておきましょう。
セミナーの探し方
サイバーセキュリティ対策セミナーを探すときには、セミナーポータルサイトを活用すると良いでしょう。
具体的には、セミナー情報.comなどのポータルサイトがあります。
これらのポータルサイトを活用すると、地域や目的ごとにセミナーを絞って検索をかけることができるので、無駄なく必要なセミナーの開催情報をチェックできます。ポータルサイトによっては、メールマガジンに登録をしておくと、自社の地域の関心の高いセミナーの開催情報をメールで定期的にお知らせしてくれる機能もあります。
2、サイバーセキュリティ対策セミナーの活用法
せっかく貴重な業務時間を割いて、スタッフにセキュリティ対策セミナーに参加してもらう以上は、可能な限り情報を共有し、ノウハウとして残していきたいものです。せきゅるいてぃ対策セミナーの活用法について案内します。
参加者の選定
サイバーセキュリティ対策セミナーに参加するメンバーの選定を行います。
原則的には、自社でセキュリティ対策の部門の実務にあたっているスタッフが参加することになるでしょう。特に、最新事例や具体的な対策方法、セキュリティ対策ソフトなどを紹介するセミナーの場合には、社内の状況と照らし合わせながら、今後の展開についての検討が必要なので、実務にあたっているスタッフ(セミナーによってはその上長)の出席が望ましいでしょう。
セミナー内容を社内で共有する
セミナー出席後は、セミナーの内容を会社全体で共有することが重要です。
具体的には、以下の方法を取ります。
- レジュメ・議事録を作成・配布する
- 社内セミナーを実施する
- 理解度確認テストの実施
セミナーで紹介された事例や対策方法を社内で共有します。この時、具体的な社内の実務と照らし合わせながら対策方法を作成すると、スタッフが共通の意識をもって業務にあたることができるでしょう。
外部セミナーの内容をもとに、担当者が講師となって社内セミナーを実施します。重要事項については直接対面して説明することによって、情報共有の徹底を図ります。また、情報セキュリティ意識の共有については、意見を交わしながら温度差や誤解のないように行いたいものです。
レジュメやセミナーで伝えた内容が確実に伝わっているかの確認のため、簡単な小テストを実施します。
社内への落とし込みを通して、スタッフ全員の意識を高めるとともに、担当者が退職したり異動になったりした際にもスムーズに引継ぎが行えるような体制を整えておくことが望ましいでしょう。
3、まとめ
この記事では、サイバーセキュリティ対策セミナーについて、セミナーの概要と社内での情報の共有方法について紹介しています。
サイバーセキュリティ対策については、現在非常に注目が集まっているため、全国でさまざまなセミナーが実施されています。常に、サイバーセキュリティに関して高い意識を持ち、適切な対策を取っている企業でも、セミナーを通じて最新の動向を学ぶことは非常に重要です。
ポータルサイトなどを利用して、自社に必要なセミナーを探しましょう。また、参加するセミナーが決まったら、スタッフ全員に内容を落とし込めるよう、参加者の選定やセミナー後の社内セミナー、確認テストなどの段取りを組むと効果的です。